ポーランドはリフォーム天国?リフォームするときの注意点と実際の体験談

ワルシャワ生活

ポーランドではリフォーム天国と言えるほど、リフォームして建物にながく住むことが多いです!

ポーランド在住の方、これから居住を考える方は知っておいた方が良いリフォーム時の注意点を挙げていますので是非ご覧ください!

我が家も現在リフォーム中なので、その様子も所々でご紹介したいと思います。

ポーランドはリフォーム天国?

ポーランドを含むヨーロッパの建物はレンガや石造りがほとんど!頑丈なので、同じ建物に長く住むことができます。ただ建物内の設備は古くなりますので、住んでいる途中にリフォームしたり、次の居住者がリフォームして住むということが多いです。

80年くらい前に建てられたマンションなどもたくさんあって、そういう建物でも内装は意外と近代的なデザインになっているので、リフォームされながらながく使われているということが分かります。

ポーランドでは一軒家やマンションの前に大きいコンテナが設置されて、リフォームしているなと分かるところをあちこちで見かけます。このコンテナには古いバスタブやシャワールーム、シンクなど大きいものだけでなく、観葉植物など、リフォームで出る廃棄物をボンボン捨てています。

リフォーム時に家の前に置かれるコンテナを撮影した写真
リフォーム時に家の前に置かれるコンテナ

我が家も現在リフォーム中ですが、2001年に建てられた建物で、2020年に購入して住んでいます。以前住んでいた人が使っていたシャワールームやバスタブを使っていたのですが、錆が目立ってきたり構造上私たちにとっては使いにくいので、バスルーム全体をリフォームしています。

ポーランドで一軒家を持つには

余談ではありますが、ポーランドで一軒家を持つにはどうすればよいのでしょうか。1つは土地を買って一からすべて設計して作る2つ目は建売住宅を買って内装を設計するというパターンがあります。

日本人(外国人)でもポーランドの土地を購入することはできますが、条件がいくつかあるようです。EUのVISAを取得していないポーランドに一定数住んでいないといった場合はポーランドの総理大臣の購入許可が必要とのことです。

日本で一軒家を持つ場合、中古物件を購入する方もいると思いますが、土地を買って住宅メーカーや工務店などで住宅の形からすべて自分達で設計するというのが一般的ですよね。

私はワルシャワの住宅事情しか分からないですが、ワルシャワでは一から設計して一軒家を立てるというのはすごく少数派で、建売住宅がほとんどです。また住宅のつくりも一軒家と言っても隣同士がくっついているような作りで、これは本当に一軒家と呼べるのか?といつも思います。(郊外や田舎は普通の一軒家の作り)

ワルシャワの一般的な一軒家の作りを描いた絵
ワルシャワの一般的な一軒家の作り

我が家は一応一軒家ではありますが、くっついた一軒家住宅群の真ん中なので右隣りからは犬の鳴き声、左隣りからは夫婦喧嘩の声まで聞こえてきます。

また、ポーランドでは日曜日に掃除機をかけるのはあまりよく思わない人が多いので、両隣の音がこんなにも聞こえるのであれば日曜日に掃除機もかけられません。ポーランドの日曜日の過ごし方については別記事にまとめています。ポーランドと日本では日曜日の過ごし方が逆!?過ごし方の注意点

また日本で建売住宅を購入する場合、ある程度内装は決まっていますよね。ポーランドでは新築一軒家を買う場合、中身はコンクリートやレンガむき出し、階段だけ付いているという感じです。

部屋数も自由自在、外装のデザインや内装の床の素材、壁紙、ドアや窓などすべてを決めなくてはなりません。それは日本で一軒家を一から作るのと似ていますが、違いは建物内の面積はもう決まってしまっているということでしょうか。

リフォームはどのように進められる?

ポーランドでリフォームをする場合どのように進められるのでしょうか。

  • デザインや設備を決める
  • 施工業者を探す
  • 施工をしてもらう

リフォームの流れはどこでやっても同じでしょう。以下では実際にデザインなどを決めるときにはどうしたらよいのか、施工業者はどう探すのかなどについてまとめています。

デザインや設備を決める

まずはどこをどのようにリフォームするのか決めます。我が家はバスルーム全体で床のタイルも変えたかったので、Leroy Merlin(レロイ メルリン)というDIYストアで専門の人にデザインしてもらいました。

レロイメルリンでお願いしたデザイン案
レロイメルリンでお願いしたデザイン案

デザインの料金は200PLN(約6千円)でしたが、希望のデザインを可視化してくれて、それぞれの商品の詳細や数、値段もすべて出してもらえるので、施工してくれる人に伝えやすくて良かったです。

デザインの依頼方法

デザインの依頼方法を以下にまとめてみました。

  • レロイメルリンの公式HPからデザイナーとの面談またはオンライン面談の予約を取る
  • 面談日までにデザインしてもらう部屋の寸法を測っておく。
  • 予約日にはデザイナーさんと2時間の面談
  • 当日か翌日にはメールでデザイン案と商品の数や値段などの詳細書類を送ってくれる

デザイン案は一つしか作れないので、面談時にはある程度希望のデザインを写真などで見せられるようにしておいた方がスムーズです。レロイメルリンにはショールームの様なものがたくさんあるので、私はそのうちの一つを写真に撮って、イメージはこれでお願いします!と伝えました。

あとは何をどこに配置するか、寸法的に難しいか、難しければ似たものがあるかなどデザイナーさんも試行錯誤してくれます。最後に店内でどのトイレにするか、シャワーはどのタイプかなど具体的に商品を決めていきます。スムーズにいってきっかり2時間かかりました

我が家はもう一つ小さいバスルームがあり、そこのデザインもお願いしたのですが、小さいゆえに希望の家具などがうまくハマらず、2時間経ってもデザインが決められませんでした。

その後は私たちが家で色々検討して、決まったものをデザイナーさんにメールで伝えればそれを含めたデザイン案を送ってくれるとのことでした。

施工業者を探す

ちなみに施工もLeroy Merlin(レロイ メルリン)でお願いするとデザイン料の200PLNは返ってくるそうです。我々は知り合いの施工業者にお願いしました。

ポーランドではリフォーム天国だけあって、デザインや施工までしてくれるお店がたくさんあります。調べれば個人の業者や中小企業もありますが、家の中をリフォームするとなると、紹介や大企業などある程度信頼できるところがいいですよね。

リフォーム時にデザインを決める時、施工業者を決める時にチェックしておいた方が良いお店は以下の6つです。

  • Leroy Merlin(レロイ メルリン)・・・フランスの会社。DIY市場で世界3位
  • KOMFORT(コンフォルト)・・・すべてが高め。すこし高級っぽい。
  • Castorama(カストラマ)・・・フランスのDIYストア。
  • OBI(オビ)・・・ドイツのDIYストア。
  • Agata Meble(アガタ メブレ)・・・ポーランドの会社。家具、インテリア用品のお店
  • IKEA(イケア)・・・スウェーデンの会社。家具インテリア用品で世界最大

Agata Meble(アガタ メブレ)は家具屋さんですがキッチンに力を入れている印象で、デザインから施工までトータルでできます。個人的に一番好きな家具屋さんです。

ソファを買うときにお世話になったのですが、とにかく種類が豊富で、ここに来たら必ずあなたの求めるソファが見つかるでしょう。家具だけでなく日用雑貨も充実しているので、見ているだけでも楽しいです。

Agata Mebleでは残念ながらバスルームのデザインは一切ないので、別のお店で探しましょう。

施工してもらう

実際に施工してもらうわけですが、その前にお隣さんがいる場合には事前にこの期間でリフォームしますということは伝えておきましょう

あとは業者さんが施工するだけですが、その時の注意点等もあるので、その点は次項にまとめています。

リフォーム時の注意点は?

ポーランドで実際にリフォームするときの注意点は何なのでしょうか。私が考える注意点を以下にまとめてみました。

  • 納期通りに行かないことが普通
  • 土足が当たり前
  • 休憩時にはコーヒーなどを提供しよう
  • 貴重品はしまっておく
  • リフォームしない部屋や汚したくない家具は保護しよう
  • お隣さんには事前にリフォームについて伝えておく

下3つに関しては日本でリフォームする場合にも同じだと思いますので詳細は省きますが、大事なことですよね。

納期通りに行かないことが普通

施工業者に見積もりを出してもらうときにどのくらいで仕上がるかというのも教えてもらえますが、正直あてにしない方が良いです。

我が家のバスルームのリフォームは10日くらいと言われたのですが、10日後の状態は2つの壁ができただけでした。(トイレは新しいのが届いていないので古いものがそのまま)

リフォーム開始10日後のバスルームの様子を撮影した写真
リフォーム開始10日後のバスルームの様子

10日でこのぐらいなら、出来上がるのは1か月はかかりそうです。業者によって見積もり期間が異なるので、何とも言えませんが少なくとも2倍の日数はかかると想定しておいた方が良いと思います。

知り合いもバスルームを総リフォームしていて、別の業者で納期は1か月と言われたそうです。しかし1か月経った今もまだ出来上がらないと言っています。ただ、そもそも納期通りにはいかないと想定していたからあまり気にしていないとのことでした。

リフォームを考える方はたっぷりと期間の余裕をもって業者にお願いした方がいいです

土足が当たり前

ポーランド人は家でくつを脱いで過ごす人、履いたままの人それぞれいるようですが、業者は土足が当たり前と考えてください。

以前少し窓を修理してもらうだけだからスリッパに履き替えてくれないかと聞いてみましたが、安全面もあるしそれはできないと言われました。

土足が当たり前ですが、大々的なリフォームをする場合は家を結構汚すとのことで、我々が頼んだ業者はビニールを通路すべてに敷いて作業してくれます。

ただ住みながらのリフォームは、その汚れたビニールの通路を私たちも常に使う訳なので、家中土足で歩いているのと同じようなものです。また、リフォーム期間中そのビニールが常に敷かれた状態です。家の中では土足厳禁が普通の日本人としては気分が良くないのは言うまでもありません。

リフォーム時は私たちも割り切って家の床は外と同じだと思って生活しています。

休憩時にはコーヒーなどを提供しよう

日本でも何か業者にお願いするとき、作業が長時間かかる場合には休憩時には飲み物などを提供しますよね。同じようにポーランドでも休憩時にはコーヒーなどを提供しましょう

ポーランドは働いている人が大事にされている印象があるので、作業してくれてありがとうの気持ちを表すためにも飲み物の提供はするのが一般的のようです。ポーランドの店員さんや働き方については別記事にまとめています。ポーランドの店員は愛想があまりない?店員さんの対応で注意すべきこと

その時にはポーランド語で「Czy podać coś do picia?チ ポダチ ツォシ ド ピチア(何か飲み物はいかがですか?) 」と聞いてみましょう。

返答は「Poproszę ~.ポプロシェン~(~をください。)」で返ってくるでしょう。~には以下のようなものが入ります。

  • kawęカヴェン(コーヒー)
  • herbatę ヘルバテン(紅茶)
  • wodę ボデン(水)
  • sok ソック(ジュース)

もしいらなければ「Nie dziękuję .ニエ、ジェンクイエン(いいえ、ありがとうございます。)」と返ってきます。

休憩を取るタイミングは人によるので、作業中でもあまり忙しくしてなさそうだなと思うタイミングで聞いて提供するのが良いです。休憩しているかな?など気にしすぎるとこちらも疲れてしまいますので。

何回も聞くのが面倒という場合は、ポットの様なものに入れて提供しておけば業者さんも好きな時に飲めていいと思います。

まとめ

以上ポーランドのリフォーム事情についてまとめてみました。

  • ポーランドはリフォームして同じ建物にながく住むのが普通
  • リフォームをお願いする場合、6つのお店はチェックしておく
  • ポーランドでリフォームする場合は期間にたっぷり余裕をもつべき
  • 業者が入るときには汚れることを覚悟しておこう
  • 施工業者にもお疲れ様の気遣いをしよう

ポーランドに住んでいて今住んでいる家のデザインを変えたいと思っている方、設備が古くなってリフォームを考えている方は、ぜひ上に挙げたお店をのぞいてみてください。

リフォームというとなんだか大ごとで気が引けるかもしれませんが、せっかくリフォーム天国のポーランドに住んでいるので今回の内容を参考に思い切ってリフォームしてみては?

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