ポーランド語のjeśćとzjeśćの違いは?例文でニュアンスの違いを解説!

ポーランド語のjeśćとzjeśćの違いは?例文で使い分け方を徹底解説! インフルエンサー

ポーランド語で“食べる“はjeśćじゃないの?zjeśćも同じ意味?どう使えばいいの?そのような疑問を解決します!
細かいニュアンスまで例文多めで徹底解説していますので、この記事を読めば、jeśćとzjeśćの違い、使い分け方が分かりますよ!

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]また後半では“行く(歩いて)“iśćとpójśćの違いについても解説しています。[/word_balloon]

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ポーランド語文法の完了体、不完了体

ハテナ

まず初めに完了体、不完了体とは何かという話から。

簡単に言うと

重視するもの 時制
不完了体 動作の過程そのもの
(しようとしている、している途中)
過去、現在、未来
完了体 動作の結果、完了の瞬間、一回の動作
(してしまう、した)
過去、現在

完了体の現在形は「・・・してしまう」の意味になり、発話時点のことではなく、実際未来のことを話しているので、未来形はありませんが実際は未来のことを示しています。

では早速jeśćとzjeśćについて使い分けやニュアンスについて細かく解説していきます。

例)食べるjeśćとzjeśćのニュアンスの違い

食べる

食べるjeśćとzjeśćのニュアンスの違いについて解説していきます。

不完了体 jeść
完了体 zjeść

以下の例文は男性形で表記しています。

簡単な例文でニュアンス確認

Jem to.これを食べている。(食べている途中)
Zjem to.これを食べる。(今から食べる。食べてしまう。おそらく完食する)
・ Kiedy jesz,nie rzmawiaj.食べているときには話さないで。

どちらを使ってもほぼニュアンスが変わらない例文

Jadłem to już kiedyś. これを食べたことがある。
Zjadłem to już kiedyś.これを食べたことがある。

一回の動作を重視する完了体の例文

Czy chcesz zjeść to?これ食べたい?
Chciałabym zjeść toこれ食べてみたい。

これらの文は動作の結果を重視しているのではなく、一回の動作を表しているので完了体を使っています。したがって、習慣は不完了体を使います。

習慣を表す不完了体の例文

Jem chleb na śniadanie.朝食にパンを食べます。

同じ意味だけど、ニュアンスが違う例文

Jedz to. これ食べて!
Zjedz to.これ食べてね。

この場合不完了体を使うと乱暴な言い方で、完了体を使うと柔らかい印象になります。

その他の日常で使えそうな例文

Jadłeś to?これ食べた?(たくさん料理がある中で)

完食したかどうかは関係しないので不完了体を使っています。

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例)行く(歩いて)iśćとpójśćのニュアンスの違い

歩く

続いて「行く(歩いて)iśćとpójść」のニュアンスの違いについて解説していきます。行くという動詞には歩いて行くのか、車や電車、飛行機など車輪のついたもので行くのかで動詞が違います。今回は歩いて行く動詞を紹介します。

不完了体 iść
完了体 pójść

ちなみに一人称単数過去形男性はszłem,poszłemです。

以下の例文は男性形で表記しています。

簡単な例文でニュアンス確認

Idę do domu. 今家に歩いている。(歩いている途中)
Pójdę do domu.家に歩いて行く。(今から行く。)

Szłem kiedyś tędy. 以前この辺を歩いたことがある。
Poszłem kiedyś tędy. 以前その辺を歩いたことがある。
不完了体を使うと今歩いている場所、完了体を使うと目の前に見えている過去に歩いた場所を指すという違い

Czy ty szłedłeś koło stacji wczoraj? 昨日駅の近くを歩いてた?

どちらを使ってもほぼニュアンスが変わらない例文

Wczoraj szłem do sklep. 昨日店に歩いて行った。(着いたかは分からない)
Wczoraj poszłem do sklep.昨日店に歩いて行った。(たぶん着いた)

不完了体を使うと実際店に着いたかは分からないので、その次の文が重視されます。
店に歩いて行ったけど雨が降って引き返したのか、途中で誰かに会ったのかという文章になります。
完了体を使うと店に歩いて行ったのだけけど、暑かったや疲れたなど動作の結果こうなったという文章になります。

もし
Wczoraj szłem do sklep.と話されたら、
No i co dalej?その次は?
と聞いてみましょう。

日本語で普通に店に行ったと言いたい時には
Byłam w sklepie.
いる、あるという意味のbyćを使う。

一回の動作を重視する完了体の例文

Chciałabym kiedyś pójść tam.あそこに行ってみたい。

Lubię pójść do sklep.お店に行くことが好き。

同じ意味だけどニュアンスが違う例文

Chcę jść do toalety. トイレに行きたい!
Chcę pójść do toalety.トイレに行きたいな。

“食べる”の例文でもありましたが、不完了体を使うと乱暴な言い方で、完了体を使うと柔らかい印象にになります。

余談:日常で使える例文“来る”

ルートを聞きたい→Jak tu przyszedłeś?どうやって来たの?
Jak tu szedłeś?でもいいのでは?と思ったのですが、こちらはより詳しくルートを聞いているように聞こえるらしいです。
なので、アバウトにどうやって来たのか尋ねたい場合はprzyszedłeśを使うのが自然だそうです。
(そのほかにもprzybywać,przybyć“お越しになる”というような少し堅苦しい表現がある)

手段を聞きたい→Czym tu przyjechałeś?何で来たの?
jechaćは乗り物で来た場合の表現ですが、徒歩か乗り物かわからないときにはprzyjechaćを使います。
答え方は
Przyszedłem piechotą.徒歩で来た
Przyszedłem na piechotę.徒歩で来た
Przyjechałem samochodę.車で来た
Przyjechałem począgiem.電車で来た

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まとめ

以上例文とともにニュアンスの違いをご紹介してきましたが、なかなかややこしいなと私自身感じています。日本語にはない文法ですからそれは当然かもしれませんね。

大雑把に言えば、不完了体は行為の過程に関心が向けられているのに対して、完了体は行為の結果を重視しているということは皆さんも頭では理解できたので、あとは習うより慣れよで、いろいろな文章を読み、聞くことが一番大切ですね。

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